セルフビルド 墨付け・刻み
2016年1月17日(日)
●セルフビルド 墨付け・刻み
土台を組んだのち、そのうえで小屋組の刻み、仮組をしてしまう作戦です。
材料に使う解体した古民家の古材は長いもので14mほどあります。その場所を確保するのに最適であること。
そもそも、設計図がないので現物合わせで組んでいくことができること。
手の届く場所で小屋組を一度作ってしまうことで、棟上げがスムーズに進むこと。
棟上げ時に材料の寸法ミスなどが発覚すると、修正するのが大変なのです。
そんなわけで、柱は後回しにしてとりあえず小屋組を作ってしまいます。
まず、土台の上に、丸太の桁を3本わたし、その上に丸太の梁を1間ごとに7本渡します(写真上)。
すべて継手なしの1本もので、軒の付き出しを含めて、桁は7間(約13m)、梁は4間(約7m)になります。
桁と梁は、相欠きという方法でかみ合わせますが、丸太なので加工がやや手間です。
ログハウス建築でいういわゆるノッチになります。
長大な材料なので、木口に垂線を引き、その延長上に糸を二本張って、その重なる部分を記します(写真中)。
丸太のカットはチェーンソー(写真下)。
そんな風にして、梁、桁、母屋、棟木を組んでいきます。