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2010年8月アーカイブ

 今回の問題で、著作権侵害の当事者であるネコ・パブリッシング(以下ネコ)から一報があったので、その一部を公開する。
 ネコおよびロコモーションパブリッシングには最初に送った抗議文で、
「今回の件について、インターネットおよびその他の媒体などを通じて、経緯、対応を公開させていただく場合がございます」
 という旨を記しているが、それについての返答もなかったので、公開には問題がないものと認識した上でことである。


 なお、ネコからの報告は、直接私宛ではない。
 代表して窓口となっていただいている方宛のメールだが、それが著作者全員に対する内容に相違ないものと認識しての公開である。


 しかし、この内容は分かり切ったことを記しているばかりで、肝心なことが何も書かれていない。謝罪についてはとりあえず、置いておくとしても、これらの経過を踏まえてネコとしてどのような考えを持っているのか、今後どのような対応をとるのか、ということがまったく記されていないばかりか、脱字さえ目立つのである。
 送ってきたのは、ネコ・パブリッシング管理本部のIという方だが、抗議文で指定した返信期日を過ぎた上に、こちらが「どうなっているのか」と催促をして、送られてきたメールの冒頭が(封書でさえない)、「この度は、御連絡が遅くなりまして申し訳ありません。」である。その一文だけである。さらに文書には署名も日付も入っていない。


 以下、原文ママ


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株式会社ロコモーションパブリッシング様との版権及び著作権譲渡状況
 

1.株式会社ロコモーションパブリッシングの西垣成雄様より、当社に自転車散歩マップ7点(下記にリスト)の版権を買っていただきたいとの申し込。

               記
        ①東京・下町自転車散歩マップ
        ②東京・武蔵野自転車散歩マップ
        ③名古屋・ゆうゆう自転車散歩マップ
        ④多摩川・すいすい自転車旅マップ
        ⑤荒川・ぐんぐん自転車旅マップ
        ⑥鎌倉・湘南・三浦自転車旅マップ
        ⑦富士山一周絶景自転車旅マップ


2.当社は、西垣氏に本出版物の著作権また、第三者の著作権及び写真等の知的財産権、肖像権の事を西垣氏確認。


3.西垣氏より、全ての事に対して問題点は無いと回答。 


4.当社は、上記問題点がない事を確認後、株式会社ロコモーションパブリッシング代表取締西垣成雄様と著作権及び版権譲渡契約書を締結。


5.譲渡契約締結後、東京・下町自転車散歩マップ、東京・武蔵野自転車散歩マップ、多摩川・すいすい自転車旅マップ、鎌倉・湘南・三浦自転車旅マップの4点を出版


6.4点出版後、版権問題が発覚


7.名古屋・ゆうゆう自転車散歩マップ、荒川・ぐんぐん自転車旅マップ、富士山一周絶景自転車旅マップの出版、中止とする。


以上、当社といたしましては、著作権、知的財産権、肖像権等を株式会社ロコモーションパブリッシング代表取締役西垣成雄様に確認後、問題なしとの事で譲渡契約し出版いたしました。いわゆる善意の第三者です。


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 それにしても、文末の「善意の第三者」とは、どういうつもりなのでしょうね。まったく理解に苦しみます。


 こりゃ、まだ、しばらく続くね......。


 きちんとした回答が得られない、またその方向に向かっていかない限り、こういうことはきちんと知らせておくことが、出版関係者としては必要だと思っている。
 

 ご飯食べられなくなってしまいますもの。

 著者に無断で出版権を譲渡したロコモーションパブリッシング(以下ロコ)について。


 このことは、結局のところ、ロコが資金繰りに困って、というのが大元にあると思う。
 というのも、ここで問題となっている「鎌倉・湘南・三浦自転車散歩マップ」とは異なるが、他本で制作関係者への支払いが滞っているという実態がある。
 私も、ロコから直接ではないが、ロコから出版される書籍を間接的に依頼され、制作を進めていたものの、周辺でそれ以前の支払いの滞りが発覚したために、制作を中止したという事実がある。
 とはいえ、取材を終え、原稿はすでにできあがったあとである。
 そこまでに制作に掛かった経費は支払われていない。。困った。


 ロコがネコパブリッシングに譲渡した際に得た利益は、押し寄せる支払いで、そのまま右から左へ消えたようである。上で記した未払いに回ることもなく。


 出版に関わる者ならば、著者に無断で出版権を譲渡して、それが出版されれば著作権侵害に当たることくらい分かるはずだ。
 それとも、先のブログに記したように、本当に著作権がロコにあると考えていたとしたら、それはあまりにも無知でしかない。
 もし、今回の件が、資金に困っての譲渡であって、著者に十分な利益を還元できないことが分かっていたとしても、譲渡の件は相談すべきであろう。
 出版社が存続してこそ、私たちも継続できるわけなのだから、妥協案くらい出せただろうに。


 バレなければ知らない振りをしているというのが気分悪いではないか。


 もうちょっと、つづく。

 著作権侵害について記してからしばらく経つが、両者から納得いく回答はまだ得られていない。


 ロコモーションパブリッシング(以下ロコ)から納得いかない報告はあった。
 それによると、ロコがネコパブリッシング(以下ネコ)に、この件を相談したところ、 ネコは次のようにロコに言ったそうだ。
「ネコとしてはロコとの契約書の上で行った本のリリースである。あくまでもロコが関係各位に経緯の報告と今回の騒動に対するお詫びしなさい」


 分からない話ではない。
 この問題は元をただせば、ロコが本の出版権を著作者に無断で譲渡したことにあるのだから。


 とはいえ、ネコが著作権を侵害しているのは事実である。
 私たちの抗議に対して、何も回答もよこさないというのは、企業として一体どういうことなのでしょうね。
 個人をあまりにも軽々しく見ていないかね。
 多くの個人に支えられて、企業は存在しているのであろうに。


 まだ、つづく。

 昨年、2月にロコモーションパブリッシングが出版した「鎌倉・湘南・三浦自転車散歩マップ」の制作に携わった。
 取材、原稿執筆、撮影、イラスト制作などをし、奥付には著者として名前が出ている。責任の所在の一部が私にある。
 その本の内容がそっくりそのまま著者・制作者一同の知らぬ間に、別の出版社から本のタイトルだけが変えられ、著者としての名前も消され、無断で出版されていた。
 譲渡→出版が著者らの知らぬ間に無断で行われていたのである。
 

 無断で出版したのはネコパブリッシングだ。
 本のタイトルは「ゆる~り自転車さんぽ  鎌倉・湘南・三浦」と変わっている。


 これは明らかな著作権侵害である。
 ロコモーションパブリッシングは「原稿料を払って買い取っているのだから......」と主張しているが、馬鹿なことを言っちゃいけない。
 

 ネコパブリッシングは「ロコとの出版譲渡契約を交わしているから問題ない」と言うが、著作権を有するのは著作者なのであるから、著作権侵害に違いない。
 制作者の一人が日本書籍出版協会と弁護士にも相談して、疑いようのない著作権侵害との回答をもらっている。


 著作権法には次のような条文がある。
「出版権者は、その出版権の目的である著作物をあらためて複製しようとするときは、そのつど、あらかじめ著作者にその旨を通知しなければならない。」


 双方の出版社には制作者一同抗議をしたが、誠意ある回答を得られなかったために、ここに社名を公表した。


 怒っているのですよ。


 つづく

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